グループファシリテーターの会Seedsについて

「グループファシリテーターの会Seeds」は、南山短期大学人間関係科で学んだ卒業生が中心となって2001年12月に結成しました。
 短大時代にラボラトリー方式の体験学習に出会い、社会経験を通して、改めてラボラトリー方式の体験学習の持つ学びの魅力と必要性を強く感じ、この学び方がより多くの人々に知られ、必要とされる所で活かされる様、その普及と発展に貢献したいと願い集まった仲間です。
 私たちは、人間関係のなかで起こるさまざまな問題に向き合うために、互いに尊重しあい、安心して関わりの持てる学びの場を提供しています。そこで学習者がより良い人間関係を作り、自己実現を目指していく過程を援助促進(ファシリテート)していくことを実践しています。
 Seedsのメンバーはファシリテーターにとって大切な「非操作:人を操作しない」「非評価:人を評価しない」「共存:学習者と共に学ぶ」という姿勢を心がけています。そのために私たちはファシリテーション能力を高めるための研鑽を積んでいます。

私たちが実践している学び方

ラボラトリー方式の体験学習とは、学習者が主体的に学ぶことを大切にする学習方法であり、自己成長を促すものです。
 ラボラトリーとは直訳すると実験室という意味ですが、ここでは、学習者が自分のことを検討し問題を解決していく“場”を指しています。
 グループでの話し合いや、実習という作業に取り組む中で、「今、ここ」で起こっている様々な問題に気づき(自分のこと、相手のこと、グループの仲間のことなど)に目を向けることから、自己概念、コミュニケーション、リーダーシップ、意思決定の仕方、グループや組織のあり方などを学ぶことができる学習方法です。


 この学習方法は、全米教育協会に属するNTL(National Training Laboratory)によって開発された人間関係トレーニングです。日本では立教大学キリスト教教育研究所(JICE)に導入されたのち、南山短期大学人間関係科が設立され28年に渡る実践的な大学教育がなされました。現在は南山大学人文学部心理人間学科および人間関係研究センターを中心に、さまざまな教育の場で活かされています。